Unicodeにはどれだけ矢印があるのか? DTPで使える矢印とその振る舞いは?
気になっていた矢印についてまとめてみた。
JIS X 0208には →←↑↓ の4つしか矢印がなかった。
Unicodeが矢印に入れている ⇒⇔ は、学術記号の扱い。
JIS X 0213 で追加した矢印は、
↗↘↖↙⇄⇨⇦⇧⇩⤴⤵と学術記号の↔。
Unicodeで矢印としてU+2190からU+21EAまでに登録されているものはiPhoneでも使える。
←↑→↓↔↕↖↗↘↙↚↛↜↝↞↟↠↡↢↣↤↥↦↧↨↩↪↫↬↭↮↯
↰↱↲↳↴↵↶↷↸↹↺↻↼↽↾↿⇀⇁⇂⇃⇄⇅⇆⇇⇈⇉⇊⇋⇌⇍⇎⇏
⇐⇑⇒⇓⇔⇕⇖⇗⇘⇙⇚⇛⇜⇝⇞⇟⇠⇡⇢⇣⇤⇥⇦⇧⇨⇩⇪
続いてU+21EBからU+21FFまでにも矢印がいる。
⇫⇬⇭⇮⇯⇰⇱⇲⇳⇴⇵⇶⇷⇸⇹⇺⇻⇼⇽⇾⇿
Unicode矢印追加AはU+27F0からU+27FFまで。
⟰⟱⟲⟳⟴⟵⟶⟷⟸⟹⟺⟻⟼⟽⟾⟿
Unicode矢印追加BはU+2900からU+297Fまで。
⤀⤁⤂⤃⤄⤅⤆⤇⤈⤉⤊⤋⤌⤍⤎⤏⤐⤑⤒⤓⤔⤕⤖⤗⤘⤙⤚⤛⤜⤝⤞⤟
⤠⤡⤢⤣⤤⤥⤦⤧⤨⤩⤪⤫⤬⤭⤮⤯⤰⤱⤲⤳⤴⤵⤶⤷⤸⤹⤺⤻⤼⤽⤾⤿
⥀⥁⥂⥃⥄⥅⥆⥇⥈⥉⥊⥋⥌⥍⥎⥏⥐⥑⥒⥓⥔⥕⥖⥗⥘⥙⥚⥛⥜⥝⥞⥟
⥠⥡⥢⥣⥤⥥⥦⥧⥨⥩⥪⥫⥬⥭⥮⥯⥰⥱⥲⥳⥴⥵⥶⥷⥸⥹⥺⥻⥼⥽⥾⥿
さらにU+2B00からU+2B4Cまでにも矢印がある。
⬀⬁⬂⬃⬄⬅⬆⬇⬈⬉⬊⬋⬌⬍⬎⬏⬐⬑⬰⬱⬲⬳⬴⬵⬶⬷⬸⬹⬺⬻⬼⬽
⬾⬿⭀⭁⭂⭃⭄⭅⭆⭇⭈⭉⭊⭋⭌
また装飾記号の中にも矢印があり、U+2794,U+2798からU+27AF、そしてU+27B1からU+27BEが該当する。
➔
➘➙➚➛➜➝➞➟➠➡➢➣➤➥➦➧➨➩➪➫➬➭➮➯
➱➲➳➴➵➶➷➸➹➺➻➼➽➾
(矢印として使いそうな記号類として以下のようなものもある。)
<>«»≺≻⋎⋏⋀⋁⏩⏪⏫⏬▲△▴▵▶▷▸▹►▻▼▽▾▿◀◁◂◃◄◅
☚☛☜☝☞☟
DTPで使うためにはもちろんフォントが対応していなければならない。
Web表示用のフォントは印刷向きとはいえず、やはりAdobeJapan準拠のフォントでないと使いづらい。
試しに組んでみた結果もかなり悲惨だ。
さて、AdobeJapan1-6のCIDで矢印を探すと……
736→,737←,738↑,739↓,752⇒,753⇔,
8011⇩,8012⇧,8013⇦,8014⇨,8206➡,8207⬅,8208⬆,8209⬇,
8219☞,8220☜,8221☝,8222☟,8309⇆,8310⇄,8311⇅,8312,
12196⇦,12197⇨,12198⇧,12199⇩,12200⇐,
12201↔,12202↘,12203↙,12204↖,12205↗,
12206⇌,12207⇋,
12208,12209,12210,12211,12212,12213,12214,12215,
12261,12262,12263,12264,12265,12266,12267,12268,
16201⤴,16202⤵
(番号のあとに文字のないものはUnicode対応ができないもの)
これをInDesignCS3とEDICOLOR10とで縦横に組んでみた。
EDICOLOR10では矢印の向きは横でも縦でも同じになる。
InDesignCS3ではAdobeJapan1-3までのグリフは文字列の進行方向に応じた形になる。
つまり右向き矢印が縦組では下向き矢印になってしまうわけだ。
太い矢印や白抜きの矢印も同じ振るまいをするが、斜めの矢印は横組と同じ向き。
この辺が混乱する。
ちなみにInDesignCS3からコピペしてみると、こんなテキストになった。
AdobeJapan1-6のCID
736→ 737← 738↑ 739↓ 752⇒ 753⇔
8011⇩ 8012⇧ 8013⇦ 8014⇨ 8206➡ 8207⬅ 8208⬆ 8209⬇
8219☞ 8220☜ 8221☝ 8222☟ 8309⇆ 8310⇄ 8311⇅ 8312⇆
12196⇦ 12197⇨ 12198⇧ 12199⇩ 12200⇐ 12201↔
12202↘ 12203↙ 12204↖ 12205↗ 12206⇌ 12207⇋
12208↔ 12209⇅ 12210⇐ 12211⇒
12212㆖ 12213㆘ 12214↔ 12215⇅
12261≲ 12262≳ 12263≲ 12264≳
12265≲ 12266≳ 12267≲ 12268≳
16201⤴ 16202⤵
改行を入れて若干補足した。