IPA変体仮名仕様書の字母(か行)
昨日の続き。IPAの入札仕様書で、か行の変体仮名の字母は28個。
19加 20可 21我 22哥 23賀 24閑 25歌 26嘉 27駕
28支 29起 30幾 31喜 32貴
33九 34久 35求 36具 37倶
38介 39希 40計 41氣 42遣
43己 44古 45故 46許
活字資料からは、これに追加すべき字母は別にない。書道系では他の字母もあるが、ここに字形を掲げられるものはない。
太字にしたのは、同じ字母で異なる字形が存在するものだ。
多くの活字で二種類の「可」を用意していた。
これは坪内逍遥『小説神髄』だが、この部分だけで3種類の「か」を使っている。
「幾」も多い。
「久」も「く」に近い形と漢字に近い形の二通りがあった。
ただ、住基仮名の形は……
これを三つ目に勘定することもないか。
「介」の場合は活字資料ではだいたい一種類でまとまる。
ところが、住基に二つある。
これは必要なのかどうなのか……。