IPA変体仮名仕様書の字母(ら行)
毎日更新も2週間続いた。もう少し。
ら行の字母は以下。
176良 177等 178羅
179李 180利 181里 182理 183梨 184離
185流 186留 187累 188類
189連 190禮 191麗
192呂 193婁 194路 195樓 196廬 197露
下段の形はもう「ら」と言ってもいいかも。
「等」の草書で「ら」の変体仮名とされるもの、「我ら」「彼ら」の場合には 漢字でしかない。そうでない例を探さないと。
「羅」は天ぷら屋でよく見る(「婦」の時も書いた。そんなに天ぷらばかり食べてません)。
他に「頼(賴)」もある。
追記:この字は「朗」ではないかとTwitterでコメントを頂いた。「標準草書」の画像では、
そうかもしれない。
「り」は「利」から。というか「リ」から。
「李」はあまり見ないが、
「里」はよく見かける。
住基仮名はやはりループがおかしい。
「理」の例。
「梨」の例。
「離」は活字に例がない。
「る」は「留」から。
「流」はこんな感じ。
「累」の例。
「類」の例。
「れ」は「礼(禮)」から。当然二種類はある。
「連」を字母とするものはよく見かける。漱石も「おれ(俺)」を「お礼」「お連」の両方書いている。
「麗」は活字では見ないが、
「ろ」の字母は「呂」。活字では見ない。
「路」はこんな感じ。
「楼(樓)」は、
「露」は、
このあたり、住基仮名が揃って いるが……。「婁」や「廬」の例は見つからない。
代わりに「魯」の例が。
やはり、活字字形の例があるものはそれなりに形が安定しているが、書作品からの場合は一定せず、まして戸籍や住民票からとなると崩し間違いなどが心配だ。