Adobeさん、InDesignの合成フォントを強化してくれないかな
InDesignの合成フォント機能って、CS以前からまったく変わってなくて、すっかり枯れた機能だともいうし、それでいて読み込みに失敗する事例があちこちで聞こえるという不思議な話もある。
合成フォントなんか使わないで、スクリプトでフォントを変更するから要りません、なんて声も聞くけど、現場によっては数ページずつちょこまかと進行するので間にスクリプト嚙ませてる時間もなかったりする。
やはり必要な機能なのだけど、どうも時代に取り残されてる感のある部分も目につくのだ。
まずは合成フォントの設定画面。うちのはまだCS3だが、大して変わってないのではないかと思う。
これ、どう見てもShift_JIS時代の画面だよね。UnicodeでフォントもすべてOTFという今の状況なら、「漢字」「かな」はともかくとして、「全角約物」「全角記号」「半角欧文」「半角数字」ってのはどうなんだろう。
その他に「特例文字」というのがあって、ここで個別に指定ができる(そちらが優先される)のだけれど、こんな具合に各種のコードで文字を指定できる。
でも結局Unicodeに統合されてる。
これで、ギリシャ文字を指定すれば、日本語フォントで全角扱いされた哀れなギリシャ語を救うことができる。反対に「α波」などの全角扱いしたいギリシャ文字がある場合は要注意だけど。
で、ここからが本題。この「特例文字」を拡張して、「全角欧文・数字」というのを作りたい。
文字は94字。「!"#$%&'()*+,-./0123456789:;<=>?@ABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZ[\]^_`abcdefghijklmnopqrstuvwxyz{|}~ 」(U+FF01〜U+FF5E)。現状はこれに欧文フォントを割り当てることができない。
合成フォント設定でこれに欧文フォントを割り当て、これらの含まれたテキストが配置されたときには、「!"#$%&'()*+,-./0123456789:;<=>?@ABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZ[\]^_`abcdefghijklmnopqrstuvwxyz{|}~」(U+0021〜U+007E)に対応するグリフを呼び出し、そのうえで「!"#$%&'()*+,-./0123456789:;<=>?@ABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZ[\]^_`abcdefghijklmnopqrstuvwxyz{|}~ 」(U+FF01〜U+FF5E)と同じ振る舞いをするようにする。
つまり一番下のようになってくれればうれしいのだ。
これができれば、縦組でも左のような組み上がりをテキスト段階でコントロールできる。
できないかなあ。